安全な終の棲家・杉板張りの住まいを建てたい

 2017年10月、家を建てることを検討中の方から、愛工房乾燥木材の使用についてと、施工の際は、施工業者を依頼できるのか、とのメールがありました。

 5月に池袋で開催された千島学説研究会に参加され、私の講演を聞いた方でした。

 半年後の2018年4月に電話とメールを頂き来所されたので、簡単な設計図を書いて頂くことを要求、また、使用する木材等の費用は施主へ直に売ります、ただし、それらの材の面倒見ることに掛かる経費は施主が業者へ支払ってください。と。

 施工業者については、できれば地元の業者を連れて来てください。業者がいなければこちらでも探しますから、と。図面の製作にはかなり苦労されたようですが送られて来ました。

 7月、協力して下さる業者と一緒に来所されました。その後の打ち合わせ等において感じたことは、出会うべきして出会ったと思える業者の方でした。

 施主の要望のひとつが、当社の建物と同じ外壁の杉板張りでした。これまでも、杉板張りの要望はありますが、殆どの地域は建築物の規制があって不可能でしたがここは無指定地域で可能でした。外壁の生きた杉板は、呼吸し、周辺へ安全な空気を提供し続けます。

 安全な建材は、作業者の健康も損ないません。安全な職場で安全な建物をつくれます。

 構造はKES構法、構造で使用する木材は全て愛工房乾燥木材、仕上げの床板、天井、腰壁も全て愛工房乾燥杉板材、腰壁から上は、い草の和紙を使用。断熱材は杉のボード。

 電気は電磁波対策の配線設計による施工。室内の照明器具はLEDの器具は使いません。

 年内竣工予定、施主も施工者も、みんなが楽しみにしています。「木造都市の夜明け」です。

 この現場にも、当建物の建設に携わる方への看板を設置します