“経済優先から命優先へ舵を切れるのは”
平成から令和へ  森林大国の可能性

 2019年、元号が改まるこの年、変わるのは元号だけではなく、何かに出会う、何かが変わる、何かが動き出すことを感じました。また、今より20年・30年前の頃の出来事を思い、これから20年・30年後から振り返ってみた「今」を楽しむ、そんな年を迎えました。

 1月9日、出版社の世論時報社から取材申し込みのメールがあり、月刊「世論時報」で「森林大国の可能性」を企画しているとのこと、発行日が、2月1日には驚きました。

 担当者と電話で打ち合わせ、取材を17日、一週間後に校正とのことでした。

 その前日には舩井メールクラブへの執筆依頼がありました。2年前に舩井幸雄.comへの依頼もこの時期でした、2017年4月から3カ月間掲載された時以来のことですが,この春に予測される諸々の展開への思いがあって掲載日を4月まで延ばしていただきました。

 

 すると16日に、福岡県糸島市役場より昨年から要望のあった熊本県山鹿市で稼働中の木材乾燥装置「愛工房」見学希望の書面が届きました。

 参加メンバーは糸島産材活性協議会6名(業者)、市の事務局は農林水産課職員2名、それに業務請負者として住友林業の方が1名記されていました。

 見学の日時は1月24日の15時から16時とのことでした。

 「愛工房」見学に際しては私が立ち会うことと決めていますが、見学が1時間であること、また「世論時報」の校正期日との兼ね合いもあり、立ち会いは設置先の(株)ゆうき の方にお願いして、糸島市の役場へ前日中に資料が届くように手配したことを担当者に知らせる。すると前日は朝から出発しているとのこと、資料が役に立たない事が分かりました。

 やはり「愛工房」の見学には私が立ち会うことが必然だったようです。
 持参する資料を準備、23日の夕方に福岡へ入り、24日の午前中に福岡天神の(株)コスミックエナジー研究所の事務所訪問を考えました。

 数年前、高台の閑静な場所(福岡市中央区桜坂)に事務所を構えた際、玄関、廊下、事務所内のすべてに敷くために100枚を超える「杉板パネル」を買って頂きました。

 事務所への敷き込みを済ませたばかりの事務所に伺うと、社長の村田さん(矢山利彦先生のお姉さん)と東京から同行した船瀬俊介氏は「杉板パネル」の感触に感動していました。

 その後、現在の天神へ事務所を引っ越した際には前に使っていた全ての「杉板パネル」を新事務所で使用している事を聞いていたので「杉板パネル」にも会いたかったのです。

 チケットの手配中に村田さんへ電話を入れると、23日の夕刻に船瀬氏が取材で矢山クリニックを訪れることを知りました。

 手配寸前、船瀬氏に電話を入れ現地で合流することに、こんなことってあるのですね。

 1月23日、空港へ来られた村田さんの車で佐賀の矢山クリニックへ向かいますが、その前にすぐ直ぐ近くで矢山先生の奥さまが園長をされている保育園へ伺いました。

 園長の案内で室内へ入ると直ぐに衝撃的な出来事を見ることに、3歳くらいの女の子が「ゆうこちゃん」と園長の名前を叫んでダッシュして園長に抱き付いてきました。

 驚きと少し羨ましい思いで座って見ていると、第二の衝撃、先方に座って居た小さな男の子がやおら立ちあがり、トコトコ、ニコニコ、その光景は今でも目に焼き付いています。

 近づいて来てからの思いがけない行動に、園長、村田さん、保育士の方、皆が驚きました。小さな天使は私の目の前まで来ると両手を広げるだけ広げ、私に抱き付いてきたのです。

 男の子は1歳7ヶ月と聞きました。可愛い天使から最高の幸せを戴きました。

 1月23日、この日は私にとって特別な日です。今より54年前、再出発を誓い、現在のこの地に根を下ろした日です。また、木材乾燥装置として「愛工房」を開発した1年後の13年前、設置先を求めて最初の移転先を契約したのも1月23日。志村3丁目の恵まれた場所に6年間お世話になり「愛工房」は小学校を卒業、高島平の中学校へ進みました。

 1月23日、この日は子どもの頃に私が自分で決めた私の誕生日です。

 25日の朝から校正を終え、世論時報2月号、特集「森林大国の可能性」、木を生かす奇蹟の木材乾燥、“「経済優先」から「命優先」へ舵を切れるのは消費者”として掲載されました。